神様のお告げは大変なんです。第1章
まだまだ嘴の黄色いピヨピヨファーマーの私にとって師匠のような存在の高沢さん(仮名)。
いつも何かと気にかけて下さり、農業のこと販売のことなど色々親身にご教示してもらっています。
以前は農業試験場に勤めておられ、農業経験も豊富で、その理論と経験に裏付けされたアドバイスは私にとって、とても貴重で大きな支えになっています。
その師匠にも師匠がいるみたいで、まだご尊顔を拝したことはないのですが、師匠の師匠ですから私のような者にとっては雲の上の人、まさに神様です。
先日も畑で作業していると師匠がお見えになり、「師匠(神様)のお告げである。“今年は梅雨多雨にして誠によろしき事なれど、夏甚だ熱きにして、作物見映えよろしくとも、その味疎なり。心せよ”と仰せだ。いいか、出荷する時は必ず糖度計でチェックする事、わかったなっ! 何っ! 糖度計持ってないっ! 買ってこいっ!!」ヒェ〜〜〜ですよ。
「お言葉ですが、私も以前購入を検討したんです、でも、非破壊糖度計(ブドウの粒に当てるだけでOK)は角度や天候で数値にばらつきがあると言うし、従来の糖度計は一粒無駄にしなきゃならないし、それなら自分の舌で確かめるのがベストですよ!」
と、キッパリと、最近少し反抗期の私は心の中でブツブツ、ブツブツ・・・
第二章に続く