神様のお告げは大変なんです。第２章
と言うことで糖度計を持っていない私は時々味見をしながら収穫しています。
ブドウは上の肩の部分の粒が一番美味しくて下に行くほど味が落ちていくそうです。
ですから、一番下の粒を食べて美味しければその房はOKということです。
お送りしたブドウのお尻の一粒がなかったら私がつまみ食いした後です。
“当たり”です。
おめでとうございます！
天使の分け前だとあきらめて温かい目で見守ってやってください。
でも、できれば綺麗な房のままでお届けしたい！
それが“片桐プライド”！
早朝から一人で巨峰の収穫をしながら小一時間ほど考えました。
ピンポ〜ンとひらめきました！
天才です！
フランスあたりでは豚とか犬を使ってトリュフを探すとか。
ならば犬を使って「ここ採れワンワン」とやらせりゃいいじゃないか！
こうるさい女房とはお別れして犬とふたりで一日中畑でお仕事、「父ちゃんここだよ！ワンワン！」「よしよしゴン太、お前は偉いな〜！ナデナデ」、バラ色の世界、至福の時。
日本で最初の「ブドウ犬」！！
テレビ局がいっぱい取材に来るだろうな！
YouTubeにアップしたら海外からも取材がきてハリウッドデビューもあるな！
ゴン太に芸しこんで人気YouTuberになったら金ガッポガッポ！
金持ちになったらどうしよう？
まずマンションのローンの残金払って、車買って、あそこの高い回転寿司の四百五十円のウニをいっぱい食べて！
正月はハワイか〜〜〜！！（オイオイ！！）
エーゲ海で初日の出っつうのも悪くないな！！（エ〜〜〜！！）
そんときゃ餅持ってかなきゃな〜〜〜アハハハハ〜〜！！
それからそれからえ〜と
・・・
めくるめく妄想の中、今日もまた高山村に陽がのぼるのです・・・
合掌
